他人評価から自分評価へ 50代からの第二キャリアを成功させる方法

「このままの仕事を続けて
いくべきだろうか」

「もう歳だから新しいことを
始めるのは難しいのでは」

「失敗したら今の安定を
失ってしまうのでは」

こんな思いに囚われ、
一歩を踏み出せずにいる方は
少なくないでしょう。

特に50代を迎え、これからの
人生をどう生きるかという
岐路に立ったとき、多くの
不安や迷いが生まれます。

長年会社組織の中で
働いてきた方ほど、
この葛藤は大きいもの。

しかし、人生100年時代。
50代はまだまだこれからの
長い人生の折り返し地点に
過ぎません。

この記事では、50代から
新たなキャリアを築くための
心構えと具体的な方法、
そして成功への道筋を
お伝えします。

 「他人評価」から「自分評価」へのシフトが成功の鍵

日本人として6番目の宇宙飛行士、
野口聡一さんが50代でJAXAを
退職し、新たなキャリアを
スタートさせたニュースは、
多くの人の心に響きました。

野口さんが強く訴えているのは
「評価軸を自分に置く」という
考え方です。

多くの方は長年、会社や組織の
評価システムの中で生きてきました。

上司からの評価、人事考課、
業績評価など、常に「他人軸」で
自分の価値を測ってきたのです。

しかし、本当の自分の価値は
他人ではなく、自分自身が
決めるもの。

特に50代からの新たな挑戦を
考えるとき、この「自分軸」への
転換が何よりも重要になります。

私自身も大手IT企業で10年以上
システム開発のエンジニアと
プロジェクトマネージャーを
経験した後、起業支援コーチへと
転身しました。

その過程で最も大きな壁となったのは
「自分の価値」を自分自身で
再評価することでした。

 日本人特有の自己評価の低さが新たな一歩を阻む

野口さんは「必要以上に自己評価が
低すぎる人が多い」と指摘して
います。

これは私がサポートしてきた
クライアントの多くにも
当てはまる傾向です。

例えば、あるクライアントは
大手メーカーで30年間
経理部門を担当してきました。

彼は複雑な財務分析や
経営数字の読み解き方に
長けていましたが、

「これは職場では当たり前の
スキルで、外では通用しない」

と思い込んでいました。

しかし実際には、彼の持つ
経理知識と経験は中小企業や
個人事業主にとって非常に
価値あるものでした。

日本人特有の謙遜や
「出る杭は打たれる」という
文化的背景が、自分の能力を
過小評価させ、新たな一歩を
踏み出す際の大きな障壁に
なっているのです。

「普通に働いていれば、できることは
いっぱいあるし、どこでも通用する」

野口さんのこの言葉には
大きな真実が含まれています。

あなたが日々の業務で
当たり前にこなしていること、
長年の経験から身につけた
判断力や対応力は、
他の誰かにとっては
非常に価値のあるものなのです。

 「自分軸」を見つける３つの実践ステップ

では、どうすれば自己評価を
適切に高めることができるでしょうか？

私がクライアントにお伝えしている
具体的な方法を紹介します。

1. 「できたリスト」を作る

毎日の終わりに、今日できたことを
3つ書き出してみてください。

小さなことでも構いません。
「難しい電話対応をこなした」
「チームの意見をまとめた」など
当たり前と思っていることも
書き出していきます。

Aさん（55歳・元総務部長）は
この習慣を3か月続けたところ
「自分はこんなにもたくさんの
スキルを持っていたのか」と
気づき、社内の経験を活かした
起業プランを描けるようになりました。

 2. 「承認の言葉」を集める

過去に周囲から言われた感謝や
評価の言葉を思い出して
書き留めていきます。

「あなたの説明はわかりやすい」
「いつも冷静に判断できる」など
何気ない言葉も大切な評価です。

これがあなたの価値の
客観的な証拠になります。

3. 「比較」をやめる

他人と比べず、「昨日の自分」と
比べてみましょう。
少しでも前進していれば成長です。

特に50代からの起業では
若い起業家との比較ではなく
自分自身の変化や成長に
焦点を当てることが重要です。

これらを実践すると、自然と
「自分軸」が強くなっていきます。

「幸せの定義」を自分で決める

野口さんは「ないものを嘆くのではなく
あるもので幸せを得るしかない」
とも語っています。

起業や独立を考えるとき、
「収入が減るのでは」という
不安を持つ方は多いでしょう。

しかし、本当の幸せは
必ずしも収入の多さだけでは
ありません。

私のクライアントFさん（55歳）は
「以前は休日も仕事のことが
頭から離れなかったが、今は
自分の判断で休みを取れる
自由さが何よりの幸せ」と
話しています。

手の内にあるもので幸せになる。
この考え方は起業後の道標として
非常に重要な視点です。

私が起業支援コーチとして
大切にしているのも、あなたが
本当に大切にしている価値観を
明らかにし、それに沿った
生き方を実現することです。

 「自分軸」で築く第二キャリアの始め方

50代からの新たなキャリア構築で
特に重要なのは、これまでの
経験や知識を「自分軸」で
見つめ直し、それを活かせる形で
事業を組み立てることです。

初めから大きな投資や
リスクを取る必要はありません。

50代の強みは、長年培ってきた
専門知識や経験、人脈です。

それらを活かせる形で
無理なくスタートし、
徐々に形を整えていく
アプローチが効果的です。

大切なのは「完璧」を目指すことではなく
「自分らしさ」を大切にしながら
一歩ずつ進んでいくことです。

「評価軸を自分に置く」という
考え方を持ち、自己評価を
適切に高めていくことで
50代からの新たな挑戦は
必ず実を結びます。

 人生の折り返し地点から始まる新たな挑戦

50代は人生の折り返し地点。
まだまだこれからが長いのです。

「他人軸」から「自分軸」への転換。
自分の価値の再発見。
手の内にあるもので幸せを
感じる生き方。

これらを意識しながら
あなたらしい一歩を踏み出して
みませんか？

これまでの経験や知識を
「自分軸」で見つめ直せば
そこには必ず、あなただけの
自分だけの強みが見えてきます。

そしてその強みは、誰かの
人生を豊かにする大きな
価値となるでしょう。

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