突然の変化がチャンスに変わる瞬間 4つの行動ステップ

「やりたいことがある」と
思いながらも一歩を踏み出せない

計画は立てているのに
具体的な行動に移せない。

「変わりたい」と口では言いつつ、
安定を手放せなくて現状維持を
選んでしまう。

こんな経験をお持ちではないでしょうか。

人生には突然訪れる転機があります。
わたしはこれを「ウェイクアップコール」
と呼んでいます。

13年間勤めた大手IT企業を辞めて
起業した経験から、この予期せぬ出来事を
どう受け止め、チャンスに変えるか。

今日はその具体的な方法と
4つの行動ステップについて
お伝えします。

 「変化」を先送りにする心理メカニズム

「いつか起業したい」
「新しい事業を始めたい」

そう思いながらも、なかなか
行動に移せない状態。

これには明確な理由があります。

人間の脳は基本的に「安定」を
好みます。現状を維持する方が、
新しいことに挑戦するよりも
エネルギーを使わないからです。

わたし自身、IT企業で
システム開発のエンジニアとして
10年以上働きながら、ずっと
「いつか独立したい」と思っていました。

しかし安定した収入と地位を
手放す勇気が出ず、ただ
「やるやる詐欺」を繰り返していたのです。

「やるやる詐欺」とは、口では
「やります！」と宣言しながら、
実際には行動しない状態のこと。

自己満足のための目標設定。
周囲への見栄えのための宣言。
快適な現状から抜け出せない言い訳。

これらが組み合わさって、
永遠に行動できないループに
陥ってしまうのです。

 人生の岐路に立たされたとき

そんなわたしの人生を変えたのは、
予期せぬ「ウェイクアップコール」
でした。

当時所属していた大手IT企業での
突然の組織再編。わたしがリーダーを
務めていた新規事業開発チームが
解散を言い渡されたのです。

2年間かけて開発してきた
プロジェクトは凍結。
チームメンバーは別々の部署へ。

初めはただショックで、
どうしたらいいのか分かりませんでした。

しかし数日間考え続けた末に、
ある気づきが訪れたのです。

「これは変化を強制された
ウェイクアップコールなのだ」

この気づきが、わたしの人生を
大きく変えることになりました。

 危機が教えてくれる「本当の望み」

危機的状況に置かれると、
人は自分が本当に望んでいることに
気づくものです。

わたしの場合、チーム解散という
危機によって、「自分の判断で
ビジネスを創造していきたい」という
本当の望みに気づきました。

先日コーチングしたクライアントは、
コロナ禍での勤務先の経営悪化を
きっかけに、長年温めていた
オンライン教育サービスの立ち上げに
踏み切りました。

「このままでは先が見えない」という
不安が、逆に「今こそチャレンジすべき時」
という決断を促したのです。

また別のクライアントは、
昇進を期待していたポジションを
別の人が獲得したことをきっかけに、
「会社の評価に依存しない生き方」を
模索し始めました。

この「危機」がなければ、彼らは
おそらく今も安定を選び続け、
本当にやりたいことを後回しに
していたでしょう。

 ウェイクアップコールの聞き取り方

では、このウェイクアップコールを
どのように受け止め、行動に
変えればいいのでしょうか。

わたしの経験から導き出した
4つの行動ステップをご紹介します。

 1. 内省の時間を持つ

まず大切なのは、立ち止まって
考える時間を作ることです。

危機的状況では、すぐに行動したくなる
衝動に駆られます。しかし、その衝動は
必ずしも最善の判断につながりません。

わたしは組織再編の通知を受けた後、
3日間ほど休暇を取り、自分と向き合う
時間を作りました。

散歩をしたり、カフェで考えごとをしたり。
そうして冷静になることで、
この出来事を客観的に見ることが
できるようになります。

クライアントのBさんは、取引先との
契約が突然打ち切られた際、
パニックになりかけましたが、
週末を使って徹底的に考え込みました。

その結果、「このビジネスモデルでは
いつか同じことが起きる」という
本質的な問題に気づき、
事業構造の見直しに着手できたのです。

2. 自分の本音と向き合う

次に、表面的な願望ではなく、
心の奥底にある本当の望みを
探ることが重要です。

「社会的に評価される仕事がしたい」
「年収をアップさせたい」
「自由な時間が欲しい」

こうした言葉の裏に隠れている
本音の願望を掘り下げてみましょう。

わたしは当時、「新規事業開発が好き」
という表面的な認識から、
「人の可能性を引き出す仕事がしたい」
という本質的な望みに気づきました。

この気づきがなければ、単に
「似たような会社に転職する」という
選択肢しか見えなかったでしょう。

 3. 現実的な選択肢を洗い出す

本音が明確になったら、
それを実現するための具体的な
選択肢を考えます。

このとき重要なのは、「できない理由」
ではなく「できる方法」に
焦点を当てることです。

わたしの場合、いきなり起業するのではなく、
まずは副業でセミナーを開催し、
徐々に実績を積んでいく道筋を
描きました。

資金面や時間的制約を考慮した
現実的なプランがあると、
行動に移しやすくなります。

4. 小さな一歩を踏み出す

最後に、計画を立てたら
すぐに小さな一歩を踏み出すことです。

「準備が整ってから」と思っていると、
永遠に行動できません。
不完全でも、まず動き出すことが大切です。

わたしは最初、友人5人を集めて
無料のミニセミナーを開催しました。
緊張しましたが、この小さな経験が
大きな自信につながりました。

クライアントのCさんは、
本業の傍ら、週末だけの
オンラインコンサルティングから
スタートしました。

当初は月に1-2件の依頼しかなかったものの、
1年後には本業の収入を上回り、
独立を実現させたのです。

 「変化」を味方につける生き方

人生には予期せぬ変化が
つきものです。

組織再編、降格、取引先の喪失、
パンデミック…

一見ネガティブに思えるこれらの出来事も、
見方を変えれば
「ウェイクアップコール」となり得ます。

大切なのは、その変化に
どう向き合うかです。

ウェイクアップコールが鳴ったとき、
恐れずに立ち止まって考え、
本音と向き合い、
現実的な選択肢を洗い出し、
小さな一歩を踏み出す。

このプロセスを実践することで、
危機はチャンスに変わるのです。

わたし自身、あの時の組織再編が
なければ、今日の
「あなた商品化プランナー®」
としての道はなかったでしょう。

振り返れば、人生の大きな転機は
いつも予期せぬ形でやってきます。

それを「不運」と捉えるか、
「新たな可能性への扉」と捉えるか。
その選択があなたの未来を
大きく左右するのです。

あなたの周りに起きている変化や
違和感に、
今一度耳を傾けてみませんか？

それは、あなたの自分だけの強みを
活かした新たな道への
「ウェイクアップコール」
かもしれません。

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