皆さん、こんにちは。
あなた商品化プランナー(R)
の亀田智仁です。
今日は少し個人的なお話を
させていただきます。
「あなた商品化」というコンセプトを
掲げて活動を始めてから、
おかげさまで今年で10年目を
迎えました。
よく「なぜこの仕事を選んだのですか？」
「どうして10年も続けられるのですか？」
と質問をいただきます。
その答えは、わたしの中にある
「原体験」にありました。
今日はその原体験と、それが
どのようにして「あなた商品化」
という理念につながり、
10年間ブレることなく
続けてこられたのかをお話します。
この記事を通して、あなた自身の
ビジネスの原点を見つめ直す
きっかけになれば幸いです。
原点は京都の美容室にあった
「亀田さん、そんなに長く
続けられるのは、やっぱり
儲かるからでしょう？」
こう聞かれることがあります。
確かにビジネスですから、
利益は大切な要素です。
しかし、わたしが10年間
「あなた商品化プランナー(R)」を
続けてこられた本当の理由は
もっと深いところにあります。
それは京都で美容師をしていた
父の姿を見て育った
幼少期の体験です。
京都の町中にあった
父の美容室。
わたしは放課後、よくその
美容室に立ち寄りました。
そこで見た父の姿は、
今でも鮮明に覚えています。
お客様と笑顔で話す姿。
繊細な指先でハサミを
操る集中した表情。
営業時間が終わった後も、
黙々と技術を磨く姿勢。
父はただ美容師として
働くだけではなく、
常に向上心を持ち、
お客様を喜ばせることに
全力を注いでいました。
職人への憧れと違和感
父の仕事ぶりを見て育った
わたしは自然と職人や
技術者に対して特別な
尊敬の念を抱くようになりました。
美容師としての技術はもちろん、
父は手先が器用で、
自転車の修理やDIY、
料理まで何でも上手でした。
「何かをこしらえる」ことが
好きという価値観もあったのでしょう。
そんな父を見て、わたしは
「技術を磨く」ということの
素晴らしさを感じていました。
しかし、社会人になり、
ビジネスの世界を見渡すと、
ある違和感を覚えるように
なりました。
高い技術や素晴らしい能力を
持っている人が、必ずしも
経済的に成功しているわけでは
ないという現実です。
むしろ、その道のプロフェッショナルが
下請けのような立場に置かれ、
その価値を十分に認められない
ケースをたくさん目にしました。
技術者の価値が正当に評価されない理不尽さ
例えば、あるウェブデザイナーの
知人は素晴らしいデザインセンスと
技術を持っていましたが、
クライアントから常に値下げを
要求され、疲弊していました。
また、優れた料理の腕を持つ
シェフの友人は、自分の店を
持ちたいと思いながらも、
集客や経営の知識がなく、
夢を諦めかけていました。
彼らに共通していたのは、
自分の技術には自信があるのに、
それをビジネスとして成功させる
方法がわからないという点でした。
このような状況を目の当たりにして、
わたしは強い違和感と
理不尽さを感じました。
彼らが身につけた高い専門性と、
その専門性がもたらす価値は、
継続的な努力や情熱なしでは
生まれないものです。
本来なら敬意を持って
扱われるべきなのに、
実際は便利に使われるだけの
存在になっている。
この理不尽さへの怒りが、
次第にわたし自身の使命感へと
変わっていきました。
「あなた商品化」という理念の誕生
「技術や能力を持った人が、
その技術をそのままに、
適正な対価を得られる世の中に
できないだろうか」
この思いが、わたしの中で
徐々に形になっていきました。
技術者や職人が持つ能力や
個性をそのままに、
ビジネスとして成功できる
方法があるはずだ。
その確信が、やがて
「持ち味のスキル、経験を
1ミリも変えずに
起業で成功できる！」
というコンセプトにつながり、
「あなた商品化」という
理念が生まれました。
これこそが、わたしが10年間
「あなた商品化プランナー(R)」を
続けてきた本当の理由です。
## 10年間で見えてきたもの
この10年間、数多くの方の
起業や事業成長をサポートする中で、
確信に変わったことがあります。
それは、「原体験に根差した
ビジネスほど長続きする」
ということです。
単なる市場調査やトレンド分析から
生まれたビジネスは、
環境の変化とともに
揺らぎやすいものです。
しかし、自分の原体験から
生まれた使命感に支えられた
ビジネスは、困難があっても
続けられる強さがあります。
わたし自身、この10年間で
様々な困難がありました。
リーマンショック、コロナ禍、
そして今も続く不安定な
経済情勢の中で、
ビジネスを続けてこられたのは、
この原体験から生まれた
使命感があったからこそです。
具体的な成功事例
例えば、ある陶芸家の
クライアントさんは、
素晴らしい技術を持ちながらも
安価な量産品との価格競争に
巻き込まれ、苦しんでいました。
「あなた商品化」のプロセスで、
彼の作品の背後にある
「自然との対話」という
哲学を掘り下げました。
その結果、単なる器ではなく
「自然と向き合う時間」という
価値を提供するワークショップ型の
ビジネスモデルを構築することに。
最初は小規模な体験会から
始め、参加者からのフィードバックを
もとに少しずつ内容を調整。
3ヶ月ほどかけて、
徐々に評判が広がり始め、
半年後には定期的な
ワークショップが定着しました。
今では従来の作品販売に加えて、
ワークショップという新たな
収入源を確立し、
安定した経営が実現しています。
また、システムエンジニアから
転身したファイナンシャル
プランナーのクライアントは、
IT技術者時代の論理的思考を
活かした独自の資産設計方法を
確立しました。
彼の強みは「IT技術者としての
論理的アプローチ」でした。
それを前面に出すことで、
少しずつ同業他社との
差別化が進み、特にIT業界で
働く方々からの支持を
集めるようになりました。
最初の半年は苦戦しましたが、
1年かけて徐々に口コミが
広がり、今では安定した
顧客基盤を築いています。
これらの事例に共通するのは、
自分の技術や個性を
「変える必要がなかった」という点です。
むしろ、その個性をより鮮明に
打ち出すことで、適切な対価を
得られるようになったのです。
そして何より、その過程は
一気に成功するものではなく、
小さな一歩の積み重ねだったことを
忘れてはいけません。
原体験を活かすあなたの番
わたしが10年間
「あなた商品化プランナー(R)」を
続けてこられた理由は、
父への尊敬と、技術者が
正当に評価されない現状への
問題意識という原体験にありました。
そして、同じように
あなたのビジネスも、
あなた自身の原体験に
根差したものであれば、
困難があっても続けられる
強さを持てるはずです。
「あなたはなぜそのビジネスを
始めようと思ったのですか？」
この問いに対する答えの中に、
あなたのビジネスの
本当の強みがあります。
それは表面的なスキルや
市場分析ではなく、
あなたの内側から湧き上がる
本質的な動機です。
その原体験を見つけるには、
以下のような問いかけが
役立つかもしれません。
・子供の頃、何に感動したか
・どんな不満や理不尽さを
強く感じたことがあるか
・誰のどんな姿に憧れたか
・何度も挑戦してきたことは何か
これらの問いに対する答えの中に、
あなただけの原体験が
眠っているはずです。
そして、その原体験に基づいた
ビジネスこそ、長く続き、
人々の心に響くものになるでしょう。
わたしはこれからも、
「あなた商品化」という理念のもと、
多くの方々が自分の技術や個性を
そのままに、適正な評価を
得られるよう支援していきます。
それが、父の背中を見て育った
わたしの使命だと感じています。
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