多くの方が「起業したい」と強く
願いながらも、「何をすればいいのか
わからない」という壁に
阻まれています。
大手IT企業で10年以上システム開発に
携わっていた私も、
その一人でした。
「やりたいことがわからない」
という悩みの裏側には、
実は見えない心理的なブレーキが
隠れていることがほとんどです。

本記事では、あるクライアントとの
セッションから見えてきた
「やりたいことが見つからない」状態の
真の原因と、それを突破するための
心理的アプローチをお伝えします。

「わからない」の裏に隠された本当の理由

起業や独立を考えるとき、最初に
直面するのが「何をすれば
いいのだろう」という問いです。

この問いにすぐに答えられる人は
ごく一部。

ほとんどの方が「やりたいことが
わからない」と悩みます。

先日、あるクライアントと
セッションを行いました。

この方もまた、「やりたいことが
見つからない」と悩んでいました。

セッションを進めていくうちに、
興味深い事実が浮かび上がって
きました。

この方は表面上は「わからない」
と言いながら、実は無意識のうちに
「わかることを避けていた」のです。

見えてきた「隠された不安」の正体

「好きなことを見つけて、それで
稼ぎたい！」

クライアントはいつも笑顔で
そう話します。

しかし、より深い問いかけを
していくと、彼の目は少し
泳ぎ始めました。

そして、こんな言葉が出てきた
のです。

「もし、お金を稼いで自由に
なってしまったら…家族との
関係が壊れてしまうかもしれない。
それがとても怖い」

この一言で、すべてが明らかに
なりました。

彼は無意識のうちに「成功した後の
未来」にネガティブなイメージを
持っていたのです。

やりたいことを見つけて成功して
しまうと、何か大切なものを
失うかもしれない。

そんな恐れから、自分自身に
「やりたいことがわからない」と
言い聞かせていたのです。

思考だけでは突破できない理由

多くの人は、こうした問題を
「考えて」解決しようとします。

自己分析の本を読んだり、自分の
強みや弱みを書き出したり。

しかし、それだけでは突破できない
ケースが多いのです。

それは、問題が「思考レベル」
ではなく「感情レベル」にある
からです。

私はこのクライアントにこう
問いかけました。

「自転車の乗り方を、ただ考えて
いるだけでは絶対に乗れるように
はなりませんよね？」

自転車に乗れるようになるには、
実際に乗ってみる必要があります。

同じように、起業における心の
ブレーキも、「考える」だけで
はなく「行動する」ことで外して
いけるものなのです。

言葉の力で思考パターンを変える方法

私がクライアントに提案したのは、
「言葉と行動で心理状態を変える」
というアプローチです。

具体的には、理想の未来を言葉に
して毎日声に出して読む方法を
お伝えしました。

「好きなことで稼いでいても、
家族はいつも笑顔。むしろ、
より充実した時間が増えている」

クライアントは最初、この言葉を
口にすることに大きな違和感を
覚えたそうです。

しかし、彼は毎日継続して
この言葉を音読し、同時に「家族が
喜ぶ未来」をイメージすることに
取り組みました。

小さな行動が生み出す大きな変化

すると、少しずつ変化が現れ
始めました。

まだ「やりたいこと」が明確に
なっていないにもかかわらず、
彼の行動には変化が生まれて
きたのです。

具体的には、自分のスキルや
経験を生かせそうな小さな仕事を
受けるようになりました。

そして、その過程で少額では
ありますが、お金を稼ぐことも
できるようになってきました。

さらに興味深いのは、彼の中から
「提案したい！」という気持ちが
自然と湧いてきたことです。

「やりたいことがわからない」と
言っていた人が、自分から「これを
やりたい」と提案するように
なったのです。

「あなた商品化」とメンタルサポート

「あなた商品化」では、このような
起業のメンタル面でもサポートを
行っています。

なぜなら、メンタルは起業の
アクセルにもなれば、ブレーキ
にもなるからです。

特に家族のことは、最大の
ブレーキにもなり得ますが、
同時に最大のアクセルにも
なり得ます。

この心理的なバランスを整えること
が、起業成功の鍵を握っている
のです。

「やりたいこと」発見のための3つの質問

では、あなた自身が「やりたいこと
がわからない」という状態を突破
するには、何をすれば
よいのでしょうか。

私が多くのクライアントに行って
いる3つの質問をご紹介します。

1. 「もし成功したら、何が怖い
   ですか？」

自分自身に問いかけてみて
ください。無意識のブレーキの
正体が見えてくることがあります。

2. 「子どもの頃、何に夢中に
   なっていましたか？」

自分の原点に立ち返ってみましょう。
そこに、あなたの本質的な興味の
方向性が隠れているかもしれません。

3. 「お金の心配がなかったら、
   何をしますか？」

経済的な制約を取り払ってみま
しょう。この答えは、あなたの
本当の願望を映し出す鏡となる
でしょう。

言葉と行動で未来を変える

質問への回答が見つかったら、
次は「言葉の力」を活用した
心理的アプローチです。

理想の未来を言葉にして、毎日
声に出して読んでみましょう。

最初は違和感があって当然です。
それは、長年抱いてきた思考
パターンと違う言葉だからです。

しかし、その違和感こそが変化の
入り口なのです。

同時に、小さな行動も始めましょう。
興味のある分野の本を読む、
関連するイベントに参加する、
小さな仕事を引き受けてみるなど。

未来を選び取る勇気

今の自分をキープするために
「わからない」と言い続けるのか。
それとも、新しい可能性に向かって
一歩を踏み出すのか。

この選択は、あなた次第です。

あなたは、何を選びたいですか？

そして、その選択の裏側にある
ブレーキは何ですか？

違和感を感じながらも、新しい
言葉を口にし、小さな行動を
積み重ねていくこと。

それが、自分だけの強みを見つけ、
活かす第一歩になります。

行動の中からこそ、あなたの
本当の「やりたいこと」が見えて
くるはずです。

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