初めまして。亀田智仁と申します。
知識・スキルのリノベーション起業ゼミ【Findng the NEO】を主宰しています。
インタビュー形式で、亀田の自己紹介をまとめてみました。
なぜ、亀田が知識・スキルのリノベーションを提唱するに至ったか、どうぞご覧くださいませ。
(株)日立製作所を退職後、自身のキャリアへの悩みと新規事業開発の経験を活かし、中堅社員専門の起業支援コーチとして起業。商品開発、ビジネスモデル、セミナー構築など、個人起業家の起業準備から収益化まで、一貫したサポートを提供している。2016年より、知識・スキルのリノベーション起業ゼミ【Finding the NEO】を主宰。
1人~少人数制にこだわった、プライベート・ビジネススクールとして、創業前~2年目の85.7%のクライアントが6か月で起業分野・事業分野を開拓する実績を出す。
◆ 保有資格
経済産業省後援事業の認定専門家 ドリームゲート・アドバイザー
内閣府(公財)日本生涯学習協議会 認定ビジネスモデル・デザイナー
(一社)シェア・ブレイン・ビジネス・スクール 認定講師
(一社)人生計画協会認定 人生計画コーチ
ラジオやテレビでおしゃべりの仕事がしたい!
子供の頃の夢を叶えるべくラジオのADからスタートし30歳でTBSテレビ、日本テレビ(スッキリの前の番組情報ツウ)の情報番組で番組専属リポーターになり国内外を取材で飛び回る。現在は、シータヒーリングに基づく潜在能力開発のセミナーやイベントなどを開催。youtube「オリエンタルビューティスパーク」にて美とスピリチュアル情報を発信中。
1、大学時代からすでに起業したいと思っていた
竹本:本日は起業支援コーチの亀田智仁さんに、なぜ起業したのか、そしてどんな人を応援していきたいのかなど、魅力についてお話を伺っていきたいと思います。本日、亀田さんにお話を伺います竹本亜也子と申します。私はシータヒーリングを通して、皆様を美しく、若々しくしたいという思いを持っていたのですが、亀田さんのセミナーを拝見して、今は亀田さんから色々教わっています。亀田さん、今日はいろいろと伺っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
亀田:よろしくお願いします。
竹本:それでは、まず自己紹介をお願いします。
あなた商品化プランナー 亀田智仁さん
亀田:亀田智仁と申します。知識・スキルをリノベーションしてビジネス価値を創る起業支援のコーチングを提供しております。私自身、会社員として10年働いてから起業した経緯があります。10年も会社員として働きますと外の世界へ出るのが少し怖いところがあるんですね。そこを私なりに乗り越える方法を見つけてきましたので、同じように悩む方、会社員の中堅層の方に向けて、起業支援コーチングを通じて、自分らしい人生を選んでいただくお手伝いをしています。私はこの仕事を、「あなた商品化プランナー」という名前でご提供しております。
竹本:それでは、これから亀田さんには、亀田さんの人生について、いろいろとお話を伺いたいと思います。まず、なぜ起業する方を応援していこうと思われたのですか?
亀田:大学生の頃から起業したいという思いがありました。大学時代に軽音楽サークルを自分で設立したのですが、自分で立ち上げた組織がいろんな人を巻き込みながら、また協力してもらいながら大きくなっていく過程や、できることが増えていくことが、たまらなく楽しかったんですね。これと同じようなことをビジネスの世界でもやれるんじゃないかなと大学の頃から思っていました。ただ、そのときは社会人経験もなかったため、いったんIT企業に就職することにしました。企業に入っても面白い仕事ができると思っていたのですが、そういう仕事に巡り合えないまま、なんだかんだ10年経ってしまいました。その後も面白いことをしたいという気持ちは消えずに、自分でやっていこうと思い起業をすることにしました。
竹本:すでに大学時代から起業したいと思われていたのですか?
亀田:そうですね。起業したいと思っていましたが、いったん社会人経験を積もうと就職をしました。親を安心させたいという意識が強かったかもしれません。
竹本:実際に会社に入ってみてどうでしたか?
亀田:僕はプログラム開発の仕事をすごくしたかったのですが、それができるのは入社して1、2年でした。プログラムの開発は外注に出した方がコストも安いため、僕たちはシステムを作る上で品質を確保するとかコストをなるべく抑えるなどの管理の仕事を中心にやっていくことになります。僕は正直、その仕事はあんまり好きにはなれませんでした。
竹本:好きではない仕事を、毎日しなくてはならなかったんですね
亀田:そうですね。今はこういう仕事やっていても、将来は面白い仕事ができるからと、自分を納得させる理由を作って、モチベーションを維持していました。ですが、最終的にそれは叶いませんでした。
起業の足がかりにと取った資格も役に立たなかった
竹本:会社に入ったものの、やっぱり起業してみたいという思いはあったんですか?
「自分の居場所はここじゃないんじゃないかと思って」
亀田:そうですね。自分の居場所はここじゃないんじゃないかと思い、転職活動や資格の勉強をしました。転職活動は10年間の中に2回やって内定も頂きました。でも、内定が出ると、不思議なもので、逆に今の環境を捨てるのがたまらなく怖くなったんです。強烈に怖いっていう気持ちが働いてしまって。
竹本:内定が出ているのにですか?
亀田:そうです。内定が出た瞬間に、今の会社の方がいいんじゃないかという不安が強烈に出てきて、2回とも内定を辞退しました。それでもう転職という選択肢はないなと判断しました。そこで、次は自分のスキル磨いていこうと中小企業診断士の資格の勉強を始めました。3年ぐらい掛かったのですが、なんとか合格できました。この資格を取ったのは、コンサルタントとして起業できたらいいなと思ったからなんです。でも残念な結末が待っていました(笑)。
竹本:せっかく資格が取れたのにですか?
亀田:取れたのにです。中小企業診断士というのは登録するのに、実務補習があります。実際に経営コンサルティングをやってレポートを提出しなくてはいけないんですね。そしてそれを企業に提出をして印鑑をもらってくるんですよ。それを3回やらなきゃいけない。そこですごく印象的なことがあったんですね。チームでコンサルティングをして、キングジムのファイル1冊ぐらいのレポート作るんですよ。本当にこんな分厚いやつです。そして最後にプレゼンテーションをして、その報告書をお渡しするんです。そこで社長さんに言われたのが、「で、中小企業診断士って何やってくれる人なの?」って一言。報告書なんて、ぱっと見ただけで、そのままぱたって閉じて。
竹本:えっ(笑)。こんなにすごいものを作ったのにですか?
亀田:そうなんですよ。つまり、こういうレポートってお客さんが求めてないんですよ。なので、こういうスキルを磨いても、多分、お客さんはできないなと感じました。起業の足がかりにと思ったものの、結局何も変わらなくて、それで終わっちゃった感じでした。もちろん世の中で活躍している中小企業診断士の方々はたくさんいらっしゃいますよ。ただ当時の僕にとっては、起業につながる未来を描けないなと感じていました。
竹本:厳しい現実を突きつけられたわけですね。そのとき、どういうふうに思いましたか?
亀田:いよいよ会社にいるしかないと思いましたね。面白い仕事をしたい。新しい価値を創りたい。そのためにいつか外に出たいと思い続けて、その憧れを手放せなくて、社外によそ見し続けていた10年間でした。だけど、その手立てを失ってしまった。これからは本当に社内でなんとかしていくしかないなと思いました。
能力や実力があっても出世できないことに気づいてしまった
竹本:それが何歳ぐらいのときですか?
亀田:33歳ぐらいだったと思います。ちょうどその頃は、社内でも新規事業や新しいチャレンジをしていく気運が高まった時期でした。これはチャンスだと思って自ら志願して、運良くそのプロジェクトに入れたんです。そこで3年ぐらいは新規事業開発に携わって、新しく世の中に価値を発信していく仕事をやらせてもらいました。その中で社会に貢献するやり方が分かってきたところです。
「このまま働かないおじさんになっていくんだろうなって思っていました。」
竹本:仕事が面白くなってきたんですか?
亀田:そうですね。そのときは面白くなってやっていました。でも二つ残念なエピソードがあってですね(笑)。
竹本:やっぱり会社っていろんなことがありますもんね。
亀田:そうなんです。一緒に頑張ってきた同期に、学歴も能力や成果も申し分ないやつがいたんですね。彼は、自分を結構犠牲にして頑張っていたのですが、そんな彼が3年連続、課長昇進を見送られるという現実を目にしてしまったんです。そこで「ああそうか。そもそもポストがないんだ。」と思ったんですよ。能力や実力がどれだけあっても、ただそれだけでは出世できない会社なんだなと、気付いちゃったんですよね。
亀田:これが一つ目の残念な話です。二つ目は新規事業の話に戻るんですけれども、自分の企画を持ち込んで、会社の経営幹部を前にプレゼンテーションをしたことがありました。そこで言われたのが、「こんなものは要らないんだよ」です。世の中の人が求めていても、「それは会社として取り組む規模なのか」と言われるんですよね。後に他社が、自分の企画と同じような商品をリリースしていまして、本当に悔しい思いをしました。それが同期が課長昇進を見送られた3回目のタイミングと重なって、僕の中でプツっと糸が切れたんですね。「もう駄目だ」と思いました。
スキルアップと稼ぐ力は別物だという気づきが人生の転機に
竹本:その後、どういうふうに思いながら日々仕事されていたんですか?
亀田:この先、ずっと会社にいたらきっと「働かないおじさん」になっていくだけなんだろうなと思っていました。
竹本:働かないおじさんですか?
亀田:何ていうか、食べていくためだけに仕事をしていく感覚ですね。やりがいも感じられないまま、この先20年もこの環境で過ごすって、絶望的に耐えがたいなと思っていました。だから、もう一回最後の望みを託して起業をしようと本を読んだり、セミナーに行ったり、準備活動を始めました。
竹本:そうなんですね。
亀田:はい。そうやって起業のきっかけを探している中でにたまたま参加したセミナーで、パラダイムシフトを起こしてくれた人がいたんですよ。スキルを磨いていくことと自前で稼いでいく力って別物だっていうこと、要はサービスを提供する力と売る力は別物で、いわゆるキャリアとか専門性を極めた先にあるものじゃないっていうことを、教えてくれたんですね。僕が起業できなかった理由の一つに心のどこかで、自分はまだ何も極めてないから世の中に価値提供できないって思っていたんですけど、「そうじゃないんだ」ということに気付かせてくれたんです。その人は、今も僕のビジネスの師匠だと思ってお付き合いさせていただいます。そういう出会いがありましたね。
起業前なのに1ヶ月で46万円も売り上げた
竹本:亀田さんも皆さんと同じように起業できないのは自分のスキルが足りないからだと悩んでいたんですね。それを違うんだよとその師匠が教えてくれたんですね。
亀田:そうですね。そして彼に付いていろいろ勉強することにしました。その中で僕は人のアイディアを形にすることが、すごく長けてて好きなんだってことに気付いたんですよ。それを打ち出したらいいんじゃないかなって師匠と話し合って実際やってみることにしたんです。それでセミナーを開催して、新規事業開発の経験を活かした起業支援コーチングをご案内してみたんですね。そうしたら46万円の売り上げが1ヶ月で出たんですよ。まだ会社員をやっていた起業前の時期にですよ。しかも「なんかやってみたら、これ、売れちゃった」という感じなんです。うまく言えないですけど、ぬるっと売れた、みたいな感じなんですよ、なんか(笑)。
「うまく言えないんですけど、ぬるっと売れた感じなんですよ(笑)」
竹本:えー(笑)。
亀田:「ああ、確かに、極めた先に売れるってわけでもないんだ」って身をもって知らされたっていうところがありますね。
竹本:そうですよね。きっと、極めて、そこからぱーん!みたいなイメージだけど、今のだと、ぬるっと(笑)。
亀田:そうなんです(笑)。ぬるっとなんですけど、お客さん2人で合計46万円なんです。亀田さんの言っていることに共感ができて、お願いしたらできそうな気がするとおっしゃってくれて。そして、2人とも亀田さんにお願いしますって、ちゃんと言ってくれたんですよね。
竹本:それはすごくうれしかったと思うんですけど、最初のクライアントはどのような方だったのですか?
亀田:不動産業で課長職をされていた女性の方で、自分には何ができるんだろうと悩んでいたんですね。私にとって、今の会社はやりがいを求める場所じゃないから、外に出たいとおっしゃっていた。彼女はいろんな会社を転々としてきているので、もう転職ではなく自分で起業したいと思って僕のセミナーに参加したんです。セミナーの内容を聞いて、「自分でできることがまだ分からないけど、それを見つけて形にしていきたい」ということで、それを僕にお願いしたいと言ってくれました。
竹本:それを実際に、どういうふうに亀田さんはやっていったわけですか?
亀田:やりたいことがわからない時に、皆さんよく外に求めに行きますよね。何かの講座や集まりに行ったり、本を読んだり。とにかく今自分に足りないものを、外にある何かで埋めようと行動をとります。僕もそれは同じでした。でも実は得られるものは少ないんですよね。だから、自分の中に本当にやりたいことが埋まっていないのかを探すために、まず自分の歴史(自分史)を振り返るコーチングを一緒にやりました。そして、試行錯誤を繰り返しながら、どうもこの辺りだって決まったのが、面白いことに、結局不動産だったんですよ。
竹本:ええー。
亀田:あんなに嫌だって言った不動産を、「私、やりたい」って言ったんですよ。本当に足元にあったっていう感じですね。
竹本:ずーっと回りに回って、外ばっかり見ていたのに、やりたいことは足元にあったんですね。
亀田:そうなんですよ。他のことをやりたいって時期もあったんですが、結局、不動産をやりたいことに気付いたんですね。
竹本:実際に、気付くまでに亀田さんがやったことというのはなんですか?
亀田:基本は無理に変えようとしないことですね。コーチングの提供期限があるからって無理に変えるんじゃなくて、彼女自身が変わってもらうにはどうしたらいいかを考える。待つのって正直、提供側からすると怖いんですが、待つことを心の真ん中に置いてやるようにしました。ときどき彼女の行き詰まっていることに対して問い掛けることをやりながらです。そして一定期間待つということをやっていました。
教え子が5ヶ月で起業して50万円の契約を取ってきた
竹本:今のお話は、亀田さん、会社辞める前のお話ですよね。
和やかな雰囲気のセッション
亀田:僕が起業して、その後に彼女が起業したんですけど、僕のサービスを受けてから、ちょうど5カ月後ぐらいですね。
竹本:5カ月で起業されたんですか?
亀田:「なんにも分かんない」から5カ月で起業したわけなんです。彼女は不動産業の何が嫌だったかというと、不動産の業界はお客さん(大家さん)との間の圧倒的な情報格差を利用したビジネスであることが嫌だったと言っていました。つまり不動産そのものが嫌いなのではなく、業界や今の会社が嫌だったということなんです。
コーチング中のクライアントさんとピース
そこで、大家さんのために、自分の持てるノウハウを生かして、収益を最大化させるコンサルティングができるのではないかと提案したんです。そうしたら、「そういう考え方、なかったです」と言ってくれて。実際、いま彼女は自分の商品・サービスをセミナーで紹介しながら、不動産の利回りを最大化させるということをやっています。僕と同じようにセミナーを使って、お客さんに自分の商品・サービスを紹介をしているんです。しかも、彼女は50万円を売り上げてきたんですよ、そのコンサルティング契約として。
竹本:ええー。すごーい。
亀田:すごいんですよ。5カ月で50万円の契約ですよ。
竹本:5カ月で起業するっていうのも、すごい勇気が要ったと思うし、スピード感があるなと思うんですけど、しかも、さらに売上が50万も?
亀田:はい。本当にすごいなあと思って。でも、彼女自身は、不動産業界でトップの知識や経験があったわけではなく、むしろ、「私なんてぺーぺーの1人だから」と思っていたわけなんですよね。でも自分の思いに素直に従った結果、「大家の見方」というポジションを確立して、その方たち向けに直接コンサルティングを提供するスタイルを見つけられたんです。
竹本:「大家の味方」という自分のポジションを意識することで、それが商品になると考えたわけですね。
亀田:そうですね。結局、あなたのお客さんって誰だと思う?という話を徹底的に詰めていきました。また彼女自身がどんなことで悩んでいるのかを突き詰めていくと、原因は自分の勤めていた会社や業界にあったんです。だから、大家さんの悩みをクリアしていくことで、あなたも、お客さんも笑顔になるよねという提案をしました。それをセミナーにまとめたんです。そうしたら実際に売り上げてきたので、僕もびっくりしました。
竹本:すごいですね。まず亀田さんが会社を辞める前にお客様が付きますよね。そして、その亀田さんのクライアントだった、お2人が起業されて実際に売上を作っていく。そこをご覧になってどう思いました?
「自分の価値観に根ざしたビジネスができたら素敵な世界が待っている」
亀田:やっぱり、まずうれしかったですね。僕も彼女たちも、決して何か特別だったわけじゃないんですよ。業界トップや一級の腕を持ってるわけでもなく、ごく平凡な会社員です。だけど、その平凡な会社員が売る力を身に付ける。このたった一つの違いが、「自前で稼ぐ力」を生み出します。それは人生を選ぶ自由にもつながっていくことだと感じています。
竹本:でも本当に「自分の居場所はここじゃない」と考えていた亀田さんが、そういうふうに人に商品を提供して、そのサービスを利用した人がまたさらに売上をあげて、自分の人生を作っていく。それも短期間で。
亀田:そうなんですよ。期間については個人差がありますが、5カ月でできたのは、すごいことですよね。
「自分には何ができるんだろう?」と言っていた彼女が、いまでは自信を持って「私は大家の味方の不動産コンサルタントです」と言えるようになった。こんな風に、人や家族の人生の自由っていうところに関わることができるのは、すごくいいなと思ってます。僕たちは、どうしても世間の価値観、誰かからの借り物の価値観で物事を捉えてしまう傾向があります。でもそうではなくて、ちゃんと自分に根差した価値観に気付いて、その価値観に合うビジネスをやる。それで周りの人も笑顔にして、自分も笑顔になることができたら、すごい素敵な世界が待っているんじゃないかなって思うようになりました。
手持ちのスキルをリノベーションするお手伝いをしたい
竹本:その後、亀田さんが教えたクライアントさんのお話も聞かせてください。
クライアントとカフェで打ち合わせ中の亀田さん
亀田:起業支援の事例ではなくて、強いていえば、転職のサポートの事例になるんですけども、埼玉県にある病院で作業療法士をしていたクライアントさんがいて。作業療法士というのは、病院でリハビリをしてくれる人たちです。病院というのは、点数主義なので点数の低いところは作業時間が削られていくので、もっとリハビリ訓練をしてあげたいと思ってもできない環境なんです。それをどうにかしたいと相談に来られたんですよね。起業とか関係なく(笑)。それでいろいろ話を聞いた結果、何か外で活動してみてはどうですか?と提案してみたんですよ。すると彼は訪問介護の会社の社長さんと
懇意になって、訪問介護の事業責任者としてその会社に入ったんですよ。作業療法士としての技術・経験を持つあなたの力を貸してほしい、ということで。
訪問介護の世界というのは、しんどくてつらいというイメージがあるんですが、そこに作業療法士の考え方を取り入れると、やれること、できることを伸ばしていくことに注目するんですね。できることがあるって気付くと、介護されている本人も楽しいので笑顔になって、周りの家族もやっぱり笑顔になっていく。介護する側もされる側も、両方とも笑顔になっていく、そういう介護ができるんだという企画を、持ち込んで転職されたんです。
そして現在、訪問介護の事業責任者として、リハビリ技術を応用した介護術というのを開発しながら、その考え方を医療関係者に広める活動として、「OT介護実践会(面白くて楽しい介護実践会)」というのを開催しているんですね。そして、本当の患者ケアというのはこういうことじゃないのかということが、徐々に広まり出して。だんだん「介護に対する概念を変えていこう」という活動が広まりだしているんです。
竹本:新規事業開発だけではなく、転職や人生相談のようなものもあるんですね。
亀田:そうですね。整理してみると、人生経験の中でリノベーションできるものって結構あるんですよ。自分のスキルとか、ビジネスについても言えると思うので、僕は手持ちの知恵や経験、スキルなどを、リノベーションすることをお手伝いしたいと、この事例をきっかけに思うようになりました。
竹本:手持ちのスキルの中から見つけようねっていうのが、亀田スタイルですね。
亀田:そうですね。僕のところへ相談に来られる方の多くは、「自分なんて大したことない」とか「やりたいことがあるけど、やり方がわからない」と仰るのですが、手持ちの知識・スキルをビジネス価値として再構築することは、十分可能だと確信しています。
起業準備のプロセスを通じて、自分や家族の幸せを見つめ直すきっかけにしたい
未来価値の遊び場づくり
竹本:亀田さんの人生が変わったことによって、どんどんどんどん笑顔が広がっているという感じですね。
亀田:そうですね。お客さんの笑顔に出会えたし、笑顔の輪が拡がっていくというのは感じています。これまで内側に向いていた矢印が、今は外に向かいだしている。これが起業家になれたということだと思いました。
竹本:大学時代に軽音楽部からスタートして、今起業家になって、さらにまだどんどん広がっている、まさに夢が今かなっているっていうことですよね。
亀田:ありがとうございます。まだまだ道半ばですけれども。でも、一歩ずつ登っているなって感覚はありますね。
竹本:では今後はどんな未来を描いてますか?
亀田:起業準備やビジネス構築の活動を通じて、家族の幸せや自分の幸せを見つめ直してほしいなという気持ちがあるんです。僕にとって本当にやりたいことは、自分や家族にとっての幸せを、自ら構築する力を身につけてもらうことなんです。だから、やれるなら本当にご家族とか兄弟・姉妹で僕のコーチングを受けていただきたいなと思っています。コーチングや家族との話し合いを通じて、「自分たちの人生ってこうだよね」と、家族で理解しながら選んでいける。そういう人を一人でも、増やしていきたいなと思いますし、そこに向けて、僕も自分のビジネスを組み立てて、成長させていきたいと考えています。
竹本:起業家って一人でスタートするので、結構孤独だったりしますけど、そこに仲間がいたり、家族がいたり、パートナーがいたりしたら、すごく心強いですし、それを一緒にやっていこうと言ってくれる亀田さんがいたら、さらに心強いですよね。
コーチング中のクライアントさんとの一コマ
亀田:そうですね。本当に今おっしゃった通りで、起業を悩んでいる最初の時点から家族で共有して、一緒に考えてやっていくことが、本当にその人の幸せになるし、ご家族の幸せになると信じています。まず起業準備のプロセスを通じて、ご家族の人生、今後の未来を見つめ直すきっかけにしていただけたらいいなと思って、日々頑張っている状況です。
竹本:今、私もその途中で、やりたいことを亀田さんと一緒に構築してる最中なんですけど、本当に、亀田さんと一緒に、そんな素敵な未来を私も作っていきたいなって。ちょこっと端っこにはいたいなあと思います。興味のある方は、ぜひセミナーに足を運んで、亀田さんに実際に会っていただきたいなと思います。亀田さん、今日はありがとうございました。
亀田:ありがとうございました。
亀田さん、お忙しいところありがとうございました。
取材制作:Quick-MoviePromotion